2014年6月7日土曜日

昭和59年(株)流行通信発行「FN別冊 Wジャパン パリ・オートクチュール物語」

昨日の美学文芸誌「エステティーク」に触発されて、
1冊の雑誌を思い出しました。


「Wジャパン パリ・オートクチュール物語」
(株)流行通信発行 ¥800

‘85 春夏コレクション速報’と書いてあります。
私がこれを入手したのは高校生の時。

美しい表紙に魅せられた。
喫茶店に置いてある、non-no、an-an、with、more
などといった雑誌と全然ちがう・・・

オートクチュールが何なのかもわからないまま購入したこの雑誌が、
私にファッションを選ばせる原点となりました。

(表紙のデザイン画は、イヴ・サンローラン)


読モなんて存在せず、当時のモデルは品格を備えた絶世の美女。
(上の2枚の写真に写る、モデル・山口小夜子)

私の目には、パリの服が極上の美に写り、
右の写真の川久保玲の服にはまったく興味をもてずにいました。
(この頃はまだコム・デ・ギャルソンの良さがわからなかったのです)



初めてノーマ・カマリを知った。

なんと、レナウンから発売されていて、当然買いました。(この服じゃないけど)

トップスで1万5千円くらいだった記憶があります。


シャネルを知ったのも、


ヘップバーンのドレスをつくったのが、
このジバンシーだということも、


クリスチャンディオールの下で修業したのが
イヴ・サンローランだということも、
すべてこの雑誌で知りました。


私がこの、Wジャパンを買ったのは釧路の百貨店丸三鶴屋の書店。

当時約21万人の人口の釧路市で、
いったい何人がこの雑誌を購入したのかもちろんわからないけれど、
私が最年少購入者なのはまちがいないでしょう。


私にとってファッションとは、
最初からこの雑誌のイメージしかないのです。

こんなに長い間、札幌でファッションに関わっているのに、
ほとんど洋服関連の知人がいないことを不思議に思っていたけど、
入り口が違うのだから、それで当然なんだと気づいたわけです。


実は昨日、エステティークを発行している、
日本美学研究所の所長さんのツィートを発見しました。
私のブログ記事を見て下さり、

先ほどのブログ記事、ファッション誌『マリ・クレール』について触れているが、
実は自分もこれに相当影響を受けている。安原顕氏が編集長だった頃の
内容は、ファッション誌でありながら硬派な文学路線を歩み「女装する文芸誌」
と呼ばれていた。分かる人は分かってくれるのだ。嬉しい。


と、ツィートして下さいました・・・
なんと・・・嬉しいのは私の方です。
この感激も感動も、何物にも変えられません・・・


昨日から分かったこと。

私は部分としてのファッションとは捉えていないこと。

私が好きなのは、美しいものすべて。
その一つの表れとして、服の形をもっとも好む。

現在の日本の大多数の‘かわいい’や
隙間に潜む、サブカル的世界ではなく、

私の興味は昔も今も、ただ美しいものにある。





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